最近、読んだ本のお話でもさせていただきますね。
まず、最初の一冊がこれ。

中島らも「酒気帯び車椅子」
2004年7月26日事故死された作家の遺作にあたります。
酒とドラッグに溺れ、終末は転落死。
チェット・ベイカーと同じです。
中島らもさんのことは田舎にいる頃、そう、高校生の時分から知ってました。
当時、大阪よみうりテレビで放映されていた「なげやり倶楽部」という番組で司会進行役みたいな感じで登場されてました。
今思えば、この番組はスゴイ内容でした。
ほとんど無名でしかなかった、いとうせいこうとか、キッチュ(現在の松尾貴史)とかがそれぞれのパフォーマンスを披露しておりましたから…。
(桂米朝さんの「味の招待席」を模した「ぶぶ漬け招待席」とか、すごく面白かった…)
中島らもさんが小説を書いてるなんて知ったのはそれから随分あとの事で、
嫁はんに教えてもらった「ジンモケ=人体模型の夜」が最初でした。
それ以降、大概の作品は読んできた様に思います。
本作は「小説すばる」に連載されていたもので、
この「小説すばる」は唯一、私が目を通す文芸誌であります。
若手の作家さんのエネルギーに満ちあふれていて、気持ちいいんです。
15~16年前から、らもさんも執筆してましたし、伊集院静さんなんかも連載されてました。
デビュー間もない花村萬月さんなんかも…。
なかでも、衝撃的な作品が引間徹(ひきまてつ)さんの「19分25秒」でした。
片足が義足の悪魔みたいな競歩ランナーの物語です。
カーボン製の義足を剥き出しにしてウォークマン聴きながら歩くんです。
でもって、義足にはステッカーがベタベタ貼られてるんです。
あんなに小説の牽引力に引きずられた作品は(私の少ない読書歴では)少ないです。
で、「酒気帯び車椅子」に戻りますけれども、エンターテイメントに徹した作品です。
ネット上でいろいろと取り上げられているようですから、そちらを見て頂くのがいいかと思います。
作家のサービス精神が随所に溢れています。
例によって、アルコール&ドラッグ&ミリタリーにおけるトリビア満載です。
読み進めるのが辛くなるような凄惨な描写も多いこの作品ですが、最後は胸のすくようなクライマックスを迎えます。
らもさんには「ガダラの豚」という作品があります。
後半はハチャメチャですけど、面白いです。
呪術のお話なんですけれども、ケニアと日本が舞台になってます。
今、コーヒーノートで販売しているケニアのコーヒーのコードネームは
「レオパルド=豹」なんですけれども、手元の「ガダラの豚」を読み返しながら
今度は「ケニア〜ガダラの豚〜」もいいかも?なんて思ってしまいました。
危なっかしい名前だし、買ってもらえませんよね!?
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