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馬肉料理から、話しは逸れて…

私は、肉があまり好きではありません。
(まったく食べないわけではありませんが…)

電車で10分ほどの町に馬肉料理専門の老舗があります。
現在は元の場所から移転しているそうですが、それ以前の店の様子はよく覚えています。
もう20年ちかくまえのことです。
入り口はガラスの引き戸になっており、こう言ってはなんですが、いかにも安普請といったふぜいの当時のその店。外から店内が丸見え。

学習塾さながらに並べられたぺこんぺこんの長テーブル。
メラミン製の天板。縁には金属が巻いてある、あれです。
イスは座がビニール製で、足は黒の鉄パイプ。

テーブルには、ひとり用のコンロが銘々に置かれています。

女性客は皆無。日中からおじさんたちで賑わっていました。
ほとんどの人がひとりで食べに来ているようで、酒を飲みつつ、皆が黙々と馬の肉と対峙していました。会話も何もない。ただ、ひたすら酒を飲み、肉を喰う、そんな感じ。

「ひとりきりで馬の肉を喰う」ということが大人の男にのみ許された特別な行為であるかのような、厳かな雰囲気が漂っていました。
ふらり、と馬肉屋さんには立ち寄らないでしょう、やっぱり…。
「今日は馬を喰いに行こう」なんて、そこそこの気構えが必要だったのではないか、と推測します。

この、ひとりきりで食い物やら飲み物と対峙するという構図。
大人の男性に似合いますな。

じつは、コーヒーもそう。
コーヒー専門店などで、しかめつらしい表情してコーヒーを飲んでいる人って、今でも見かけます。
コーヒーノートにはほとんどいらっしゃいませんけれどもね〜。
関西弁のへなちょこ店主を前にして、難しい表情なんてばかばかしいですもの。

ところで、家で日本茶を飲むとき、いちいち難しい顔して飲む人はいらっしゃらないと思います。
気持ちを落ち着かせるごく日常的な飲み物。
誰もが幼い頃から飲みつけていて、お茶を飲む行為じたいが私たち日本人の日常になっています。
若者が一人暮らしを始めるとき、飯椀、汁椀、などと一緒に急須、湯飲みは必ず準備するものですが、コーヒーはまだまだ、そうした域には達していません。

ごく普通の日常と言えるようになるには、私たちコーヒー業界の人間の努力がもっともっと必要なのでしょうね。

とりあえず私の身近なところ、この座間の町だけでもおいしいコーヒーが広まっていくように気を引き締めて仕事しようと思います。

馬肉から、ずいぶんと話しが逸れてしまいました。すみません。

Posted in 雑記.

3 Responses

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  1. 馬場 said

    大森様:私もその店に通ったものです。ある日突然消えてしまいました。町田駅の交番のあるところから30メートルの角地でした。
    今どこで営業をやっているのでしょうか?ご存じでしたら是非お教え願います。
    所で、「馬喰町]
    へ行ったこと有りますか?
    宜しく御願いします。

  2. 駒レオ said

    申し忘れましたが浅草には伊勢駒というお店が有ります。やはり、テーブルの並べ方も同じで、「どぜう」の店舗も童謡であります。江戸式なか?

  3. hirosi said

    馬場さま、駒レオさま、同一人物だと思われますので、まとめて返事させていただきます。
    町田の馬肉料理屋さんは現在、道を挟んだはす向かいあたりに移転したのだそうですよ。
    馬喰町なんて、馬肉屋さんが多かったのでしょうかね?あいにく出かけたことはありません。
    どぜうもぼたんも、私は食べにいったことはありません。
    嫁はんは両方のお店に行ったことがあるそうです。

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