ゆうべの”ノート”の裏書きで、嫁さんも書いていましたけれども、「もり」は見所のあるやつです。
我が家の押し入れの天袋は襖をすこし開けてあります。
あの子らが上って中でくつろげるように、です。
大きくなったちけはもちろん自力で上れますが、大概は私たちに「踏み台になれ〜」とサインを送ってきます。こうなると私なんか大喜びで腰をかがめて踏み台・猫用の脚立に成り下がってしまいます。
まだちけほどにはうち解けていないもりは、我々の介添えを拒みます。天袋にも自分の力で必死になって挑みます。
1.まず、押し入れの中段に上る。
2.ここから、おさるのように両手足で押し入れの襖を挟み込むようにして天袋の桟に
前足をかける。
3.ここを手がかりにぐいぐいと身体ぜんたいで上る
4.ようよう身体を持ち上げるも、運の悪いことに天袋の襖が行く手を阻んでいる。
5.後足を押し入れの襖にかけ、前足は桟にしがみつきながらじりじりと,しまいには、
桟を綱渡りするようにして上っていく。
何遍も落っこちそうになりながら,一生懸命に頑張るすがたは健気でとても愛おしいものです。
上りきったときには、本当に「えらいね〜!よくがんばったね〜」と思わず拍手をしてしまいます。
ところが、です。登り切った感慨にふける間もなく、ちけが畳みに降りると、それに続いてもりもあっさり降りてしまいます。
あれほど苦労したのに、です。
何事にも拘らない、もう出来たことは終わりにして次のことに目を向ける。
私も見習いたいものです。
出来たことは出来たこと、として次なるステップを目指していけるような生き方をしたいです。
作家の町田康さんが、著書「猫にかまけて」のあとがきにて、このようにおっしゃっています。
「どうでもいいようなことで悲しんだり怒ったりしているとき、彼女らはいつも洗練されたやりかたで、人生にはもっと重要なことがあることを教えてくれた」と。
大袈裟に聞こえることでしょうけれども、確かに彼女らは洗練されていると感じます。
この世に生まれてまだ1年半と、半年のチビスケきょうだいに教えられることもたくさんあります。ありがとうね!
話は変わりますが、最近私はアゴヒゲだけでなく、ついでに口ヒゲまで生やし始めました。
ごはんを食べると、口ヒゲにおいしい味が染みつきます。(きったないなぁ)
食後にこの口ヒゲをペロペロと舐めまわしますと、さいぜん食うた、うなぎせいろの味が蘇ってきます。(座間駅前「有美の里」さん、今夜はごちそうさまでした)
猫も食後においしい口をします。これと同じに私もヒゲをぺろぺろ…。
「う〜ん、おいしかったにゃあ!」なんて私も猫といっしょになって…。
嫁さんを前に、3びき揃ってぺろぺろ「おいしいにゃ!!」
「お母ちゃんだけ、おヒゲなくってかわいそうだにゃ!!」
う〜ん、私もどうかしてるな…。
人生のお手本にさせていただきたいよ、お父ちゃんは…。
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