”ローラー”コロちゃんものがたり「エピソード・ワン」のための取材をしました。
80代のお客様(私のおもと栽培の先生でもあります)にご来店いただいて、ご自身の少年時代に山で野鳥を捕らえて飼育していた時のお話しを1時間くらい聞かせていただきました。
とても、面白いお話しでした。
今では法律で野鳥の飼育すら基本、禁止されてますけれども、
「あぁ、自分も小鳥を捕まえて飼ってみたかったなぁ、本当に豊かな少年時代をお過ごしになったんだなぁ」と思いました。(これでも一応、元、野鳥の会の会員です)
今では、野の小鳥を捕まえて飼育しようなんてとんでもない考えですが(警察に捕まります)、当時はそれが当たり前で別段、悪いことでもなんでも無いことだったんですね。
昆虫採集を趣味としている方から聞いた話しですが、この方は少年時代から蝶の採集をなさっていて、休日などに蝶の採集に出掛けた際、野鳥の会の人に出会うと、めちゃくちゃに非難されるんだそうです。「標本として持ち帰るなんて、とんでもない」って…。
ですが、アマチュア研究家の方たちの標本が年代毎の蝶の分布を示す貴重な資料になったりすることもあるそうです。何より、こうしたまじめなアマチュアのみなさんのほうがかえって、外来種を採取して殺したり、幼虫や卵を探し出して殺したり、と、生態系の保全に努めていらっしゃったりします。
「あんたらが、そうやって蝶を捕るから数が減るんだ!!」なんて非難されるそうですが、そんなに短絡的にものを言ってはいけないような気もします。
じっさい、アマチュアの方たちが、蝶をちょっとくらい捕まえたからって蝶が減るわけでもない。生息数減少の一番の原因は、生息環境の悪化、これに尽きるわけです。
野鳥の話しに戻りますが、当時は子供らが、なんぼ捕ってもこれっぽっちも影響ないほどに、自然が豊かで、何もかも包み込むほどに懐深かったんだと思うんです。
自然や小さな命について実地で勉強できた時代だったんですね。
お話しを聞き終わり、お帰りになって間もなく「コーヒー代払うの忘れた」と言って、
店に戻って来てくださいました。私もお話しを聞くのに夢中でお金を頂戴するのを忘れていました。
「とってもいいお話し聞かせていただいて、お金まで頂戴して、なんだか申し訳ないです」
と、私。
「こんな話し、今どきお金出したって誰も聞いてはくれんよ。こちらの方がよっぽど楽しかった。ありがとう」と、お客様。
ふーん、そんなものかなぁ?
もったいないなぁ…。
とても、いいお話しを聞かせていただいてありがとうございました。
ちゃんと、みなさんに伝えることができればいいなぁ。
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