お昼どきになり、東京巻き毛カナリア品評会場にて仕出しのお弁当を食べながら”I ”さんにカナリアの話をいろいろと伺う。
埼玉県で自営の傍ら、ローラーカナリアを飼育しておられる相当のベテラン。
しん、と張り詰めた雰囲気のこの会場には小鳥たちの歌声が聴かれない。どうやら、それが居心地悪いみたいだった。
私の主観的な見方だが、愛好者にはそれぞれに独特のカラーがある。巷でよく言う犬派と猫派を例にとっても、やはり犬を飼っている人と猫を飼っている人とでは性格も違うように、どちらも同じカナリアとはいえ、巻き毛とローラー、愛好者のカラーは微妙に異なる。巻き毛の愛好者は親分みたいな人、ローラーのそれは、ほのぼのした人、きわめて大雑把に分けるとこんな感じだ。
”I ”さんは、ローラーの魅力をぽつり、ぽつりと、控えめに語ってくれた。その話のいちいちに感心する私。陽が傾き始めた冬の午後の帰り道、上野駅まで一緒に歩いて…。
翌週に開催されるローラーカナリアのコンテストをご案内していただき、それから別れた。
お互い、家路は遠い…。
こうして巻き毛カナリア品評会の一日は終わった。
”ローラー”コロちゃんものがたり(4)
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