ここで、カナリアの種類について簡単に説明しておきたい。
よく知られている赤カナリアなどのカラーカナリアのほか、細カナリア、巻き毛カナリアなどを一括りにして”スタイルカナリア”と呼び、その体型・羽色を鑑賞する。
一方、鳴き声を鑑賞する”鳴きカナリア”と呼ばれるカナリアもあって、こちらは体型・羽色は問わない。
これらの知識(知識でしかないけれども)は、何冊も本を読んで調べた。インターネットが普及していない時分の話であるから、こうするより他なかったのだけれども、もし、現在のように必要な知識のほか、はては小鳥の入手先やその方法までを最短距離でたやすく得ることができたとして、それが良かったかどうかは疑問だ。
これから始まろうとしている小鳥との日々に想像力を膨らませ、感受性を育てる時間を持つということが出来なかったのではないかと思うからだ。
感受性というのは、たとえばコロちゃんを手で掴むとき、どれくらいの力で掴んであげたらいいか、分かるか?そういうことである。
想像していた以上に、か弱くて、はかない、その軽さ。それでも、私は、はじめから優しく、ふんわりと掴んであげることができた。コロちゃんに出会うまでの間に私がいろんなことを想像して、育ててきた感受性がそれを可能にしたのだ。
じっさい、我が家にコロちゃんがやって来るまで、ずいぶんと回り道して、多くの人に出会った。いろんな想像を巡らす時間も持つことが出来た。そうしてこなければ、コロちゃんとの出会いも、あの楽しい毎日もなかっただろうと思う。
私の知らない、どこかで生まれたその小鳥は、やがては私の元へとやってくることがすでに生まれた時から決められていたのだ。
小鳥と私とをつなぐ運命…。
その素敵な出会いのために、あちこち見て、聞いて、探してまわって、私自身がうんと動いてきた。行動したぶんだけ、一歩一歩、近づいていったのだった。
こんにちは。続き、待ってました!
今回はコロちゃんへの愛情、趣味への熱意がとても伝わってきました。大森さんの人柄がよくわかります。
次回はコロちゃん本人(本鳥?)のエピソードが聞いてみたいです。
公開が遅れましてごめんなさい。
申し訳ないんだけども、コロちゃんは次の次くらいに登場する予定です。寒くなってきましたね〜。
勉強がんばってくださいね、応援してますからね!